パーティレポート -家族とシンボルツリーが見守るハワイウェディング-
APRIL17
2020
シンボルツリーの前で誓う、ご家族だけの温かなハワイのウェディングパーティー
そこには長い歴史を感じさせる樹木が鬱蒼と生茂り、聞こえてくるのは鳥の囀りと、さざ波のように寄せては返す葉擦れの音だけ。
Nuuanu Valley Park(ヌウアヌ・バレー・パーク)はワイキキから車で20分ほどの距離にあります。しかし、都会の喧騒を全く感じさせず、観光客の姿もありません。ここはマナが宿る場所としてハワイの人々が古くから大切にしているパワースポット。
愛する家族だけを招き、全員が気を遣わずにハワイを、そして二人のウェディングを心から楽しんでいただけるように考えたパーティーが行われました。
【Data】 2019/9/22
【Place】 Nuuanu Valley Park
【Dress Number】 100-9315
【Dress brand】DELPOZO(デルポソ)
凛と真っ直ぐに伸びた茎から、淡いクリーム色の花を咲かせるチューベローズ(月下香)
その甘く芳潤な香りは、香水の原料としても使用されています。多くの色を使用せず、グリーンとホワイトだけでまとめたブーケはハワイの大自然に、静かに溶け込み、新婦様の飾らない美しさを引き立てます。
シンボルツリーを前に、誓いの言葉を伝えます。そこには真っ赤なバージンロードも、二人を照らすスポットライトもありません。そこにあるのは大切な家族と、長くハワイの歴史を見守ってきたシンボルツリーだけ。
厳かでありながらも心温まる、ご家族だけを招いた小さな結婚式。お互いの家族が日本ではない異国の地で、同じ時間を過ごすからこそ、心の距離がさらに縮まります。
これから、二人で歩んでいく長い人生の第一歩を踏み出す。そんな特別な日に、彼女が足を通したのは、新郎自ら手掛けた一足でした。
靴職人だった新郎が、彼女の足の型を取り、一から創り出した一足です。こんなデザインにして欲しい、という希望を彼女は新郎に一切伝えませんでした。新郎が長い時間をかけて、試行錯誤をし、出来上がった靴は彼女の想像を超えた、美しい一足でした。
舗装されていない場所でも、おぼつかない足取りにならないよう、安定感のある丸みを帯びた太いヒール。そこに線の細いストラップを足首を持ってくることで、新婦の持つ女性らしい華奢さを強調しています。
これから先、様々な困難にぶつかったとしても、それを乗り越え、そして素晴らしい未来へと、その一足は連れて行ってくれると思います。
周りの空気をパッと明るく照らす、屈託のない彼女の笑顔は、見ているだけでこちらも幸せな気持ちになります。
凝ったヘアースタイルでなくとも、ゴージャスなアクセサリーがなくても、そのスタイルだったからこそ花嫁の魅力を強く引き出し、眩しいほどに輝いていました。
ドレスコーディネーターをしていた彼女は、ドレスはなんでもいいんです、と言いながらも、いざ試着をしてみると悩み始めたその姿は、やっぱり花嫁の顔をしていて、飛びきりキュートでした。
日々たくさんのドレスを目にする私たちも、いざ自分が花嫁になると皆様と同じように、自分にとっての運命の1着がなんなのか、悩んで、悩んで、悩んで…そしてたどり着きます。
その愛おしい時間を、共に過ごさせていただけたこと、心から感謝しています。
これから先、その美しい一足と共に、歩んでいく未来が素晴らしいものになることを心から祈っています。
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いまは、自分にとっての大切な人を、そして誰かにとっての大切な人を守るためにも、お家でお過ごしのことと思います。
お家で過ごすなかでも、これからさき、みなさまおひとりおひとりにとって、少しでも心が前向きになれるインスピレーションの一助になれば幸いです。
Miss TREATでは6/1以降ご試着が可能です。
ご試着のご予約はWEBにて承っておりますので、お気軽にお問合せくださいませ。
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TEL:03-6689-2111

- Written by
HIROMI MIYAWAKI
- THE TREAT DRESSING バーニーズニューヨーク横浜店、大阪店でドレスコーディネーターとして活躍。3年目にMDを兼任をし、New Yorkのバイイングに同行。その知識と経験を活かし、新しいコンセプトショップMiss TREATのトップコーディネーターとして抜擢。
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